初めて飛行機が飛んだ日 1903年12月17日

110年前の今日、アメリカのライト兄弟
初めて有人動力飛行に成功した。
自作飛行機「ライトフライヤー号」である。

しかし、当時のアメリカ社会は冷淡だった。
信用しないばかりか大きく反発した。
ライト兄弟は科学者でもなく、大学教授でもなく、
国の研究機関とも無縁の一介の自転車屋だった。
民間人がそういう偉業を成し遂げられるものかと
アメリカの天文学の権威サイモン・ニューカム教授は新聞で
「機械が空を飛ぶことは科学的に不可能」とコメントした。
スミソニアン協会のチャールズ・ウォルコット会長は
「ライトフライヤー号」を強く否定して、自身と懇意の
グレン・カーチスこそが最初だと主張してカーチスの
二番煎じの飛行機をワシントン国立博物館に展示した。
結局「ライトフライヤー号」はイギリスの
ロンドン科学博物館が引き取った。しばらくして
ロンドン科学博物館を訪れたアメリカ人観光客が
「何故ライトフライヤー号がこんな場所にあるのか?」と驚いた
ことより、世論が高まり、スミソニアン協会はライト兄弟
非を認めて「ライトフライヤー号」が世界初の有人飛行成功機
としてようやくワシントン国立博物館に展示されることになった。

医療法人雄翔会 いまむら脳神経クリニック
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