12月29日 一年間のまとめ
2015年の一年間、当院を新しく受診された
患者さんの内訳である。
頭痛、てんかん、めまいの3つが主だが、
昨年よりも高齢者の物忘れが増えている。
物忘れの中には晩発性てんかんも少なくない。
認知症と晩発性てんかんは治療が全く異なる。
また小児てんかんの割合が増えている。
乳幼児てんかんは周産期の管理が影響するので
新生児科医、小児神経科医の役割が第一だが、
幼稚園から小学生、6歳以上となってくると
思春期、成人期につながっていくため、
当院で診療治療している。
小児てんかんは思春期の頃には治癒するものも
ある一方で、成人になっても引き続き治療が
必要なことも多い。単に発作を止めればよいと
いうのでなく、社会生活に不具合が生じない
ように先々を十分考慮しての治療が大切である。
てんかん専門医・指導医として小児期から治療を
担当して、成人期に続けて行えることは重要である。