昔の法律

往年の二枚目俳優 田宮二郎
1962年(昭和37年)の「爛(ただれ)」という映画で
不倫する主人公を演じた。不倫相手をドライブに誘って
東京から埼玉に行き、浦和の鰻屋でビールを飲みながら
蒲焼きを平らげるのだが、飲酒運転を黙認するエピソードが
何のてらいもなくスクリーンに大写しになった。
原作は作家 徳川秋声が1913年(大正2年)に国民新聞
連載した小説だ。この当時は法律で飲酒運転の罰則規定がなく、
秋声翁は当時の法律に則って執筆した。

昭和8年「自動車取締令」で運転中は飲酒も喫煙も禁止になった。
罰則規定も設けられた。しかし、太平洋戦争後、終戦の混乱期の
昭和22年「道路交通取締法」では飲酒しても酔っぱらっていなければ
運転は許可すると飲酒運転の罰則が廃止された。
昭和22年〜45年という終戦の混乱期から高度成長時代は飲酒運転でも
泥酔していなければ罰せられなかった。
「爛(ただれ)」が公開された昭和37年はそういう時代だった。
昭和45年「改正道路交通法」で飲酒運転の罰則が復活した。
ようやく法律が正常化した。飲酒運転ひとつとっても各時代の
社会情勢を反映している。
昔は許されていたことでも、今の時代では通用しない。
http://www.iatss.or.jp/common/pdf/publication/iatss-review/13-2-03.pdf

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