採血前の絶食は必須か？
従来、コレステロールや血糖の血液検査の前は絶食が必須と
されていたが、4年前にカナダ・カルガリー大学医学部が報告した
論文ではコレステロールは絶食の影響をあまり受けないため、
日常的に行う血液検査では必ずしも絶食は必要でないとされている。
むしろ食事の後に行った血液検査のデータの方が脳血管障害の
危険性予測に有用であるという説も強くなってきている。
血糖は食事の影響を受けやすいが、糖尿病の患者さんでは
絶食は重篤な低血糖を惹起する危険性がある。
HbA1cなど食事の影響を受けにくい検査をうまく併用することで
無理に絶食にしなくても適切な検査は可能である。
「血液検査前の絶食は意味なし？ 脂質値への影響小さい」
http://kenko100.jp/articles/130307001173/#gsc.tab=0
Sidhu D1, Naugler C
Fasting time and lipid levels in a community-based population: a cross-sectional study.
Arch Intern Med. 172, 1707-1710, 2012
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23147400
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