物忘れと認知症
朝食で何を食べたか思い出せないのは「物忘れ」で、
朝食を食べたこと自体を忘れるのが「認知症」である。
認知症で多いアルツハイマー型では
今見たもの・聞いたものを数分で忘れてしまう。
進行すると数秒も覚えていられなくなる。
アルツハイマー型認知症は完治させることができない。
10年前までは治療薬もなく、お手上げ状態であった。
10年前に治療薬アリセプト、今年になって数種の新治療薬が
出たのは福音であるが、それでも症状の進行を遅らせるだけ
というのが悩ましいところだ。
認知症には他にも多くの種類がある。
見逃しやすいのが、甲状腺機能低下症、高アンモニア血症によるものだ。
意外と多い。アルツハイマー型認知症とまぎらわしいことがある。
これらは血液検査で診断できて、きちんと治療できる。