認知症と年齢

認知症は多い。
70歳代で3人に1人、80歳代で2人に1人とされている。

進行してから治療しても満足すべき結果にならない。
アルツハイマー型はなかなか気づかれず、病院を受診した時点で
すでに4年は過ぎているとの報告もある。
CT・MRIではっきり異常が描出されている場合、
記憶をつかさどる脳神経細胞(海馬という)がすでに壊れてしまっていると
いうことになり、回復は厳しい。

早期発見が重要である。
PET検査に期待が寄せられているが、
正確な検出率は10%程度という不満足な結果である。
逆に偽陽性といって、本当は認知症でないのに
PET検査で「認知症である。」と出てしまうことがある。
そうなると人生設計が狂ってしまう。

最近、予防的に薬を服用しておくという動きもあるが、
今からの課題である。