あの感じ

20年前の平成4年〜6年、静岡てんかん・神経センターに勤務した。朝から晩まで、あらゆるタイプのてんかんの診療についてトレーニングを受けた。それまでは脳外科医として多種の脳神経疾患とそれに付随する生活習慣病に対処してきたが、それから一転して、てんかん診療に特化した二年間だった。医局でくつろいでいるときも先生方はてんかんについてのみを話題として熱く語っていた。専門性というのはこういうことかと深く感じ入った。

昨夜の懇親会で旧知のお世話になった先生方と久しぶりにてんかんの話題で深く話し合った。物事を深く掘り下げ、ストイックに追求していく、まさに「あの感じ」が蘇った。