ドレンツ手術
私が脳神経外科専門医試験の受験勉強をしていた
平成7年は頭蓋底手術が大きく注目されていた。
その達人のひとりがスロベニア共和国の脳外科医
Vinko V. Dolenc(ヴィンコ V.ドレンツ)教授だった。
日本からドレンツ教授の手術見学に行った人は
場末の小さな病院の粗末な手術室でドレンツ教授が
見事な手術を行なっていたことに驚いたという。
そういえば心臓血管外科のランダス・バチスタ博士
もブラジルの劣悪な手術室で左室部分切除手術
(バチスタ手術)をはじめとする難手術を多く
成功させていた。
画期的な手術法が必ずしも最新フル装備の手術室
から生まれるわけでなく、外科医は技術とアイデアと
いうことか。
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