未破裂脳動脈瘤
脳動脈瘤は破裂するとクモ膜下出血を起こす。
20年ほど前から脳ドックで破裂する前の脳動脈瘤
（未破裂脳動脈瘤）が見つかるようになってきた。
当時、クモ膜下出血を起こす前に手術することが
盛んだったが、手術の合併症で運動麻痺が出現したり、
意識が戻らなくなったり、死亡する例まで出て来て
手術適応の是非が問われるようになった。
手術技術の進歩、血管内治療の普及でひどい合併症は
減りつつあるが、卓越した脳神経外科医でも合併症ゼロ
とはいかず、適応に慎重を要する。
未破裂脳動脈瘤が破裂する率は径5㎜以上だと年間1％と
されている。破裂しないままの脳動脈瘤の方が多いことになる。
脳ドックが普及してからもクモ膜下出血の発症数は減って
いないという研究報告もある。この辺りは判断が難しい。
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