薬物乱用頭痛 1

片頭痛に対して、薬に頼りすぎたり、何種類もの薬を大量に長期に服用すると、
脳が過敏になり、薬が効かなくなったり、薬が頭痛を惹き起こすようになる。

薬物乱用頭痛という。

片頭痛の治療は単に薬を出せばよいというのではない。
脳の機能を考慮しながら、食事、生活習慣の改善、ならびに
最小限の薬でじっくりと治療することが望ましい。
薬は治療効果を見ながら、必要に応じてゆっくりと増量・追加していくものである。
ときに時間がかかることもあるが、これが最善の策である。

多種類の薬を大量に一度に服用すれば、すぐに片頭痛は治まるが、
脳の機能を麻痺させることで無理やり頭痛を消しているわけで、危険だ。
また薬の種類・量が増えると、そのぶん、副作用も増える。
そして薬物乱用頭痛という恐ろしい事態が待ちかまえている。
いったん薬物乱用頭痛になると治療がきわめて困難である。

「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」式の治療されたら体も脳もたまったものでない。