頭痛

片頭痛の周辺症状

片頭痛は頭の痛みだけでなくしばしば様々な症状を伴う。 不思議の国のアリス症候群は代表的なものだが、 他に頭痛に先立ってまたは頭痛の間の一過性のめまい、 肩こり、耳鳴といった他の疾患と混同しそうな症状の 併発も珍しくない。いまむら脳神経クリニッ…

片頭痛と緊張型頭痛

片頭痛と緊張型頭痛は頭痛の代表である。 緊張型頭痛と診断されていても片頭痛のことがあり、 逆に片頭痛と診断されていても緊張型頭痛のこともある。 両者が混在した混合型も少なくない。いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児…

新学期頭痛

新学期だ。 新しい環境だ。 環境が変ると頭痛が起きやすくなる。 5月、6月に多いので、予兆あれば こじれせないよう4月のうちに対応していく。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児島県) ネット予約24時間受付。 診察は予約優…

花見と片頭痛

片頭痛は血管が拡張すると悪化する。 気温が上がると血管は拡張する。 飲酒で血管は拡張する。 花粉症で血管は拡張する。 暖かくなってきて花粉の舞う屋外で 飲酒すると片頭痛は悪化する。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児…

脳とポルフィリン症

ポルフィリン症とはヘム合成回路(ポルフィリン合成回路)の 酵素が機能しなくなることでヘモグロビン、ミトコンドリア系が 障害されて症状が生じる。肝臓性と皮膚性がある。 肝臓性のポルフィリン症ではしばしば頭痛、意識消失が生じる。 てんかんの症状と…

頭部神経痛

頭部神経痛は頭痛の一種である。 顔面・額の三叉神経、頭部〜首の後頭神経の痛みが多い。 他に頭皮の帯状疱疹、片頭痛のアロディニア(異痛症)も 似た症状を示す。いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児島県) ネット予約24時…

花粉症と頭痛

花粉症の季節だ。 花粉症は正式にはアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎だ。 杉花粉などが鼻、眼に入ることでヒスタミンという物質が放出されて アレルギー反応を起こすことで生じる。 ヒスタミンは血管を拡張させる作用がある。 血管が拡張し過ぎると片頭…

アスリートと頭痛

頭痛と運動には二面性がある。 適度な運動は頭痛の予防効果があるが、 運動量の多いアスリートではしばしば 運動が頭痛の原因となる。 エクササイズ頭痛だ。 ウエイトリフティング、水泳、テニスで起きやすい。 ランニング、サイクリングでも起きる。 いまむ…

アロディニア(異痛症)

アロディニア(異痛症)とはふだんなら気にならないような 微小な刺激を強く感じるようになる現象だ。 原因は痛みを感じるおおもとの視床の感作異常と言われている。 片頭痛で見られることが多いが、時に脳腫瘍、脳血管障害 が潜んでいることがあり、注意を…

糖と頭痛

糖と頭痛は関連が深い。 糖は高過ぎても低過ぎても頭痛が起きるが、 高血糖はかなり強くならないと頭痛に至らない のに対して低血糖は容易に頭痛を惹起する。 糖質制限食などもっての外だ。 人工甘味料もしつこい頭痛を誘発する。 いまむら脳神経クリニック…

頭痛の日

ジョンソン・エンド・ジョンソン社が2001年に制定した。 同社の解熱鎮痛剤、タイレノール錠にちなむ。 タイレノール錠は市販薬としては珍しく単一成分 (アセトアミノフェン)の頭痛薬だ。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児…

三叉神経と後頭神経

頭部には三叉神経と後頭神経という痛みに関連した神経がある。 顔、前頭部が三叉神経、後頸部〜後頭部〜頭頂部は後頭神経だ。 後頭神経は大後頭神経と小後頭神経に分けられる。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児島県) ネッ…

市販薬と処方薬

医師の処方箋なしで購入できる薬が市販薬だ。 ちょっとした風邪、痛みなどは市販薬だ。 市販薬は医師の処方箋が必要な処方薬と比べると 含まれている有効成分が少ない。 その分、副作用が少ないといわれるが、 全くないわけでない。 それを効果を補うためか…

痛みのオノマトペ

オノマトペ(onomatopée)とはフランス語で 「擬声語」のことであり、英語ではオノマトペア (onomatopoeia)という。 痛みの擬声語は診断の助けになる。 片頭痛はガンガン、ドクドクという痛みで 神経痛はピリピリ、チクチクといった具合だ。 あくまでも診…

冬の頭痛

本格的に寒くなってきた。 この時期は後頭神経痛が多くなる。 独特の痛みで通常の痛み止めは効かない。 後頭神経痛は命を脅かすものではないが、 たまにクモ膜下出血とまぎらわしいことがある。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト…

過緊張と頭痛・めまい

ヒトの生活は交感神経優位の緊張状態と副交感神経優位の リラックスした状態で成り立っている。 緊張状態が持続しすぎると過緊張となる。 交感神経優位でエンジン全開状態がずっと続くわけだから 体に大きく負担がかかる。 頭痛、めまいが起きやすくなる。 …

寒さと頭痛・めまい

寒くなった。 季節の変わり目は頭痛、めまいが起きやすい。 自律神経の問題、血管の収縮拡張の問題などで、 多くは一過性だが、なかにはクモ膜下出血、 脳腫瘍が潜んでいるので注意を要する。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(…

朝の頭痛

朝は頭痛が起きやすい時間帯だ。 原因として緊張型頭痛、片頭痛が多いのだが 脳腫瘍のmorning headacheもあるため、 頭部CT検査でのスクリーニングが必須だ。 痛みで目が覚める頭痛、目が覚めてから起きる頭痛 は異なる。頭痛の出現タイミング、性状を詳細に…

頭鳴と幻聴

頭鳴とは平たく言えば耳鳴が頭の中で起きる ものである。多くは原因は脳、耳の異常で、 また耳鳴が頭鳴として自覚されていることもある。 頭鳴の中には脳の聴覚野という音を聴く機能を 司る部位の異常のことがある。 また片頭痛、てんかんの症状のひとつとし…

アイスクリーム 頭痛に関する二面性

頭痛に関してアイスクリームには二面性がある。 冷たいアイスが喉を寒冷刺激して反応性に 脳の血管の血流が増え、かつ喉に分布している 神経が刺激され、その関連痛として生じる頭痛を アイスクリーム頭痛という。これは片頭痛ではないが、 片頭痛持ちの人の…

後頭部の痛み

頭の後ろ、後頭部は頭痛が起きやすい部位だ。 まずは頭部CT検査でクモ膜下出血、脳腫瘍で ないことを調べる。髄膜炎がないか体温を測定し、 髄膜刺激症状の有無を確認する。 そういう生命を脅かす病気でないことがわかったら、 次に3つの病気を考える、 緊…

片頭痛フォーラム MCSS 2017.9.2

週末は片頭痛の全国フォーラムだった。 片頭痛の病型、治療は多岐にわたり、 各個人に合わせての診療が必要である。 専門知見がおおいに勉強になった。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児島県) ネット予約24時間受付。 診…

片頭痛と月経

片頭痛は女性に多い。 月経の2日前〜月経終了3日目頃に片頭痛発作を起こす女性が多い。 女性ホルモンの関与が考えられている。 そうなると男性の片頭痛の原因、誘因は女性と異なる可能性がある。 そのあたりを念頭におきながら片頭痛の治療計画を考えていく…

吐気を伴う頭痛

吐気を伴う頭痛の多いのは片頭痛だが、 時に脳に生命を脅かす病気がみられる。。 クモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、 高血圧性脳症など存在しないか確認が必要である。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コミサイト(鹿児島県) ネット…

下痢と片頭痛

8月1日。 暑い。外出すると汗が噴き出す。 ヒトの血管も拡張する。片頭痛の引き金だ。 脳と腸はもともと同じ外肺葉起源で、 片頭痛の前後でひどい下痢になったり、 嘔気が出たりする。食あたりでもしたかと 不安になるぐらい症状が強いときもある。 片頭痛…

頭痛の種類

頭痛には多くの種類がある。 大部分は緊張型頭痛(肩こり頭痛)、片頭痛、混合型頭痛だ。 症状でおおよその見当つけるが、中には片頭痛かなと思っても 頭部CT検査でくも膜下出血だったり、肩こり頭痛かなと 思ったら、慢性硬膜下血腫だったりするので、頭痛…

手足口病と脳

手足口病はこどもの病気だが、時に大人も罹患する。 手足口病でひどい頭痛が起きた時には脳への移行での 髄膜炎、脳炎を疑う。 コクサッキーウイルス自体への治療薬はなく、 発熱に対して対症的にアセトアミノフェン剤を服用、 必要に応じて点滴しながらの安…

冷房と頭痛

酷暑だ。冷房が欠かせない。 冷たい部屋にいるとヒトは交感神経が活発になり、血管が縮まる。 外に出て暑くなると逆に副交感神経が活発になり、血管は広がる。 血管の急な変化が繰り返されると頭痛、めまいの原因となる。 以前は冷房病といわれて、冷房は体…

片頭痛と下痢

片頭痛の原因はひとつでない。 多種多様な原因が想定されている。 ホルモンの観点からみると二種類で エストロゲン性片頭痛とセロトニン性片頭痛だ。 エストロゲンは女性ホルモンであり、エストロゲン性片頭痛は 女性限定だ。セロトニン性片頭痛は男女ともに…

頭痛と貧血

貧血はめまい、ふらつきの原因となる。 一方、頭痛と貧血の関連は不明だ。 片頭痛は若い女性に多く、貧血も若い女性に多い。 頻度的に多いからといって安易に関連付けしてはいけない。 そこを解明するのが医学だ。貧血の治療を行なっても 頭痛が改善する保証…