最初の発表 <脳波学会>

脳波学会で最初に発表したのは平成5年。
医師になって5年目だった。
その前年、静岡てんかんセンターに神経科医師として採用された。
厚生技官として赴任早々与えられた研究テーマが視覚誘発電位(脳波の一種)
でのparadoxical lateralizationの発生機序の解明だった。
一年かけてデータをまとめ、世界初だと喜んで学会発表。
そして英語論文にまとめて国際医学誌に投稿したが、あえなく不採用。
僅差でその雑誌にほぼ同じ内容の論文が海外の施設から投稿されており、
二番煎じ扱いで却下。学術の世界は2番ではダメなのである。