こどもの部分てんかん

部分てんかん(部分発作)とは、側頭葉てんかんをはじめとする
局在関連性てんかんの総称で、こどもからおとなまであらゆる年齢で
発症する。部分てんかんは最初は薬(抗てんかん薬)が効いていても、
しばらくすると薬の効かない難治性てんかんになりやすく、
専門的治療が必要だ。

特に、こどもの部分てんかんは特有の経過を示す。
一時的によくなる時期があるが、再発すると手ごわくなる。
こどもの部分てんかんは最初だけは抗てんかん薬がよく効くので、
三年ほど発作がないと「治った。」と判断されがちで、
ここまでは小児良性てんかんと同様の経過だ。
良性てんかんと大きく違うのは、部分てんかんの多くは高校生、
大学生の頃に再発してきて、再発した部分発作は、うってかわって
てんかん薬が効きにくくなり、治療が難しくなる。
こうなると、てんかん専門医でないと手に負えない。
最初の治療、初期治療が大切であり、再発・悪化する前からの対策が必要だ。
最近、こどもの部分てんかんの患者さんが増えてきた。
こどものうちから自分で治療を担当できることは非常に心強い。

医療法人雄翔会 いまむら脳神経クリニック
http://www5.synapse.ne.jp/ytpage/j:image:w360]