抗てんかん薬と低ナトリウム血症
塩分の主成分はナトリウムとクロールだ。
体内のナトリウムは神経細胞の活動電位発生に強く関与している。
てんかんの場合、この活動電位を抑えることで発作を抑制する作用の
抗てんかん薬が広く用いられている。フェニトイン、カルバマゼピン、
ラモトリギン、ラコサミドが代表的だ。これらの薬剤で血液の中の
ナトリウムが低くなることがある。薬剤性低ナトリウム血症だ。
専門医が適切な服薬量を決めれば殆どお目にかからない副作用だが、
発汗でナトリウムが失われやすい夏季は要注意で定期的な血液検査で
チェックする。
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