不眠・ストレス

睡眠

睡眠は脳を休める作用があり、必要な 睡眠時間は脳年齢と共に変化する。 乳幼児は脳の発達期であり12時間ほどの 長い睡眠時間が必要だ。 成長に従って睡眠時間は徐々に短くなり、 成人では8時間も寝れば大丈夫になる。 さらに65歳過ぎると6時間程度の睡眠が…

側頭葉てんかんとパニック障害

側頭葉てんかんにはictal fearといって 強い不安や恐怖を感じる症状がある。 しばしばパニック障害と間違えられる。 同じような不安、恐怖症状でも 側頭葉てんかんとパニック障害では 治療法がまったく異なる。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病…

パニック障害

パニック障害とは突然、めまい、動悸、発汗、頻脈、ふるえ、 息苦しさなどが出現する病気である。脳の中の不安を抑える セロトニンという物質が不足していると推測されている。 パニック障害と見えても脳の病気が潜んでいることがあり、 脳の検査は必要であ…

てんかん様症状と睡眠薬

睡眠薬ハルシオンは副作用として時に 重度の前向性健忘を惹き起こす。 てんかんの複雑部分発作と紛らわしい。 てんかん診察の際に、症状が疑わしければ、 睡眠薬服用の有無を確認することが必要である。 いまむら脳神経クリニック公式ホームページ 病院口コ…

睡眠薬

向精神薬「ハルシオン」大量処方で70歳代医師が 書類送検された。ハルシオン( トリアゾラム )は 日本で昭和58年(1983年)に発売された。 30年前は特効薬として、当時、睡眠薬処方の半数近くを ハルシオンが占めていた。第一選択薬として大量に処方された…

ストレス対策とガム

ストレスは人生につきものだ。 ストレス対策として朝日を浴びたり、 ジョギング、ウォーキング行うことが効果ある。 朝日を浴びるとヒトの体はセロトニンというホルモンを 分泌する。ジョギング、ウォーキングはエンドルフィンと いうホルモンの分泌を促す。…

概日リズム睡眠障害

概日リズムとはヒトの24時間周期の体内時計のことであり、 これに従って毎日の生活を送る。 概日リズムが障害されると仕事、学校などの社会生活で 要求される通常の時間に寝起きすることができなくなる。 これを概日リズム睡眠障害という。 よくいわれる昼…

二度寝

二度寝はいったん目が覚めるも再び眠るが、 浅い眠りで、完全に目が覚めず、 まどろんでいる状態である。 医学的にはレム睡眠状態とされる。 二度寝は遅刻の原因となったりで、 良い印象がないが、二度寝の前後には コルチゾールというホルモンの分泌が 増え…

睡眠不足と脳

オックスフォード大学脳神経研究チームの発表で 睡眠不足の人は脳の萎縮するスピードが早いことが 明らかになった。20歳代〜80歳代で調べたもので 60歳以上で特に萎縮しやすかったが、若い人でも 萎縮がみられた。 http://irorio.jp/karenmatsushima/2014091…

睡眠と脳 毒素

ヒトは人生の約1/3を睡眠に充てている。 そこまでして睡眠が必要である理由のひとつとして、 米国ロチェスター大学のMaiken Nedergaard医師らは ヒトでは眠っている間に、起きている時に脳にたまった 毒素性の化学物質を睡眠中に脳から取り除く作業が行われ…

頚腕肩症候群(けいけんわんしょうこうぐん)

頚腕肩症候群とは首筋から肩・腕にかけての 痛み、しびれといった症状があるが、普通の レントゲン検査で明らかな異常を認めないものをいう。 長時間のパソコン業務、ストレスなどが引き金となる。 悪化すると、頭痛、めまい、耳鳴りなどの 脳神経の症状も出…

お盆とパニック障害

お盆で世間は混雑している。人ごみが多い。 パニック障害(不安神経症)は人ごみで誘発される。 人ごみに出ると突然の動悸、息苦しさが出現する。 飛行機、電車に乗っても誘発される。 頭痛、めまいを伴うこともある。 医療法人雄翔会 いまむら脳神経クリニ…

5月病

頭痛、めまい、5月以降増える。 気温の変化、新年度の疲労・ストレスが引き金。 5月病は新入生、新入社員に使われる言葉だが、 今の時期の頭痛、めまいには相通じる要因ありそうだ。 医療法人雄翔会 いまむら脳神経クリニック http://www5.synapse.ne.jp/y…

甲状腺と脳神経

甲状腺は喉の近くにある小さな器官だが、その作用は大きい。 甲状腺が分泌する甲状腺ホルモンは脳と身体を元気づける。 甲状腺ホルモン分泌が大きく低下すると、うつ病、認知症、めまいなど さまざまな脳神経の病気に悩まされる。 医療法人雄翔会 いまむら脳…

ブリリアント・タイム

美容で「ブリリアント・タイム」という言葉がある。 午後10時〜午前2時のことで、この時間に睡眠を取ると、 美肌になるという。 「お肌のゴールデンタイム」、 「シンデレラタイム」とも言われる。大脳生理学で午後10時〜午前3時は成長ホルモンが 最も…

パニック障害

不安神経症ともいう。若い女性に多い。 言い知れぬ不安、原因のはっきりしないストレスが唐突に生じる。 動悸、めまい、息苦しさをともなう。ストレス社会の現代で増えている。 その反面、パニック障害と思われて実は脳腫瘍、てんかんなどが 原因のこともあ…

冬季うつ病

冬季うつ病は季節性情動障害の代表である。 10月頃から気分が落ち込み、眠気が出てくる一方、 やたら甘い物、炭水化物が欲しくなる過食症状が出る。 3月ごろになると症状が良くなる。 北国に多いことから、太陽に当たる日照時間が短くなることが 関係して…

雨の日とストレス

雨の日、脳の視床下部という部位は低気圧に反応して気分が沈む。 太古から暴風雨、台風、土砂崩れでひどい目にあってきた古人類の 記憶がDNAに刻まれていて、「雨の日は活動を控えめにせよ。」という サインを出すのかもしれない。つまり防衛反応だ。 視床下部…

睡眠と健康

連休だがいつも通り朝6時起床。 しかし午前はゆっくり休養した。 睡眠時間は短くても長くても体によくない。 5時間以下の睡眠は糖尿病、高血圧になりやすく、 9時間以上の睡眠は肥満、高血圧になりやすい。 6〜8時間の睡眠がほどよい。 また昼寝は健康…

新規患者さんの統計 2012

今年一年、新たに当クリニックを訪れた患者さんの内訳を調べた。 昨年に比べて頭痛の初診割合が増えている。 http://d.hatena.ne.jp/Dr-Brain/20111229/p1 頭痛は子どもの患者さんが多くなった。 すなわち、おとなの片頭痛に加えて幼稚園、小学生、中学生 と…

コルチゾール

昨日は診療終了後、悪寒・寒気がしてきた。 風邪流行っているからなと思って、さっさと就眠したら、 今朝はけろっと快調。睡眠取ると治る。コルチゾールは副腎皮質ホルモンのひとつ(糖質コルチコイド)である。 化学合成されたものはステロイドとして医療に…

寝る子は育つ

人間は睡眠中に成長ホルモンの分泌が促進される。 古諺「寝る子は育つ」はまさにその通りだ。 加えて、メラトニン、コルチゾールといった 重要なホルモンも分泌がされる。

頭痛とストレス

仮面うつ病という病気がある。 うつ病の初期の段階で、気分の落ち込みが明白でなく、 頭痛、めまい、肩こりなどの身体の症状として現れる。 これが「仮面うつ病」だ。頭痛、めまいで「仮面うつ病」が関わっていることは珍しくない。 診察の際にストレス検査…

快適な睡眠

脳のスィッチが入ると目が覚める。 脳波検査ではα波とよばれる8〜13Hz成分の振幅を示す。 α波は後頭葉で強く出て、高い振幅を示す。 後頭葉は物を見る視覚の中心で多くの情報を扱っている。 物を見る中枢なので光に敏感で、脳は光を感じることで スィッチが…

ストレス 2

双極性障害(双極性感情障害)は 古くは、躁うつ病(躁鬱病、そううつ病)と呼ばれていた。名前だけみると、うつ病に躁状態が加わっただけに見えるが、 うつ病とはまったく別の病気だ。 病態も治療法もまったく異なる。 双極性障害に名称が変更されたのは、…

ストレス 1

ストレスはつらい。 当クリニックは、うつ病、双極性障害などの精神科疾患は扱っていないが、 頭痛、めまいで来院された方のなかにストレスが潜んでいる場合が少なくない。 うつ病は精神科医の担当で、専門家以外が安易に手をだすべきでない。 ただし、軽度…